ワキガ手術の種類とそのリスク!子供に受けさせていいの?

ワキガ手術 種類

 

お子さんのワキガ臭が強い場合、そしてお子さんが臭いに対して深刻に悩んでいる場合、「ワキガ手術」を検討することもあるかもしれませんね。

 

でもお子さんのワキガ手術には、やはり高いリスクがあるということも知っておいてくださいね。

 

私は総合病院の手術室で働いていますので、年に数例はワキガ手術の方のオペに入ることがあります。

 

皮膚科の医師はできるだけ手術を薦めませんし、特に成長途中のこどもがワキガ手術を受けるのは大人以上にリスクが大きいと言います。

 

身体や周りの肌は成長するのに、傷跡はそのままなので「引きつれ」を起こしやすいからなのです。

 

さらに、ワキガや多汗は手術しても再発することがあったり、体の別の部分から臭いが発生してしまうこともあるのです。

 

でも、ただ手術はリスクが大きいということだけでなく、どんな手術があり、それぞれどんなリスクがあるのか知ってほしいと思いました。

 

手術はアポクリン腺に直接アプローチするもの

 

臭いや体臭は、アポクリン線から出る脂質やたんぱく質が皮膚の雑菌と結合して臭いを発することが原因なのです。

 

ワキガ 原因

ワキガ 原因

 

ワキガ体質の改善には、いろんなアプローチのしかたがあります。

 

・汗そのものを制汗剤などで抑える

・汗の資質やたんぱく質を減らす(食事の改善や運動)

・菌が発生しないように清潔に保つ

 

などがそれにあたります。

 

そして「ワキガ手術」というもののほとんどは、「汗腺を除去、もしくは無効化する」というアプローチをします。

 

たとえば、汗腺を皮膚ごと切除する方法や、レーザーなどで感染を焼いてしまうものなどです。

 

手術となるともちろん病院で行いますが、どこに相談するかと言いますと、皮膚科、美容皮膚科、美容外科、形成外科ということになります。

 

 

ワキガ手術の種類とそれぞれのリスクとは?

 

ワキガ手術 リスク

 

それでは、メスやレーザーを使うワキガ手術(傷跡が残る)の代表的なものをご紹介します。

 

そしてそれぞれ、保険が適用されるのか、どれくらいのリスクがあるのか、さらに費用についてもご紹介しますね。

 

剪除法(せんじょほう)・皮弁法

 

剪除法(せんじょほう)・皮弁法(約4万円)

【保険適用:有】

 

唯一、保険適用が認められているワキガ手術です。

 

剪除法とは腋の下をメスで切開し、医師が目視によってアポクリン汗腺を1本ずつハサミで切り離していく方法で、重度のワキガの場合によく使われる術式です。

 

もっとも効果が高い分、傷跡もかなりしっかりと残ります

(※画像的にはかなりインパクトの強いものになりますが、見てみたい方はYahoo!やGoogleで「剪除法」の画像検索をしてみてください)

 

ダウンタイムも長く、1週間以上はお風呂や生活に支障が出ますし、通院も必要です。

 

さらに医師の経験や技量で結果に差が出やすいので、もし行う場合は病院選びが重要です。

 

しっかりした手術の割に、保険が適用されますので、お値段は4万円前後と、もっともコストが低いのが特徴です。

 

ただし、お子さんにこの剪除法を行う病院やクリニックは少ないようです。

 

成長段階にあるお子さんの肌に傷が残ると「引きつれ」を起こしたり、汗腺が復活してしまうことがあるからです。

 

皮下組織削除法

 

皮下組織削除法には、最も有名な「ローラーシェービング法」や「クワドラカット法」などがあります。

 

ローラーシェービング法(約30万円)

【保険適用:無】【効果:高】

 

回転式のローラーとカミソリの刃がついた専用器具を使って、ワキガの原因である汗腺を除去します。

 

こちらはわきの下の皮膚を1㎝程切開するだけですので、剪除法に比べて傷が少ないのが特徴です。

 

ただローラーで真皮や皮下組織を削り、エクリン汗腺や皮脂腺も取り除くので、内出血やダウンタイムは長めです。

 

それに剪除法のように直接目で見て除去するわけではありませんので、汗腺が残ってしまい、再発のリスクが高いともいわれています。

 

クワドラカット法(約30万円)

【保険適用:無】【効果:中】

 

クワドラカット法はローラーシェービング法に似た手術で、腋を1㎝程切開し、そこに高速回転式の刃がついた器具を差し込み、汗腺を削りながら吸引する方法です。

 

こちらもローラーシェービング法と同じく、汗腺が残ってしまうことによる再発のリスクが高いともいわれています。

 

その代わり、傷が少なく、手術時間も短いので、お子さんのワキガ治療に使うには剪除法よりははるかに向いている、と言えますね。

 

マイクロレーザー焼却法

 

マイクロレーザー法(約40万円)

【保険適用:無】【効果:中】

 

先端の直径が1mmほどのレーザーファイバーを挿入して、アポクリン汗腺とエクリン汗腺に直接レーザー光を照射して燃焼させる方法です。

 

こちらもローラーシェービング法やクワドラカット法と同じく、汗腺が残ってしまうことによる再発のリスクが高いようです。

 

その代わり、傷が少なく、手術時間も短いので、お子さんのワキガ治療に使うには剪除法よりははるかに向いている、と言えますね。

 

皮下組織吸引法

 

皮下組織吸引法(約30万円)

【保険適用:無】【効果:低】

 

こちらも脇を1㎝程切開するだけなので、傷はかなり目立ちにくいといえます。

 

そして切開した部分から管を通して脂肪吸引のように汗腺を吸引する手術方法です。

 

しかしこちらも目視ではないため汗腺が残りやすく、再発する場合も多いと言われています。

保険適用もなく、効果もまだ「確実とは言えない」術法ですので、あまりオススメはできません。

 

超音波吸引法

 

超音波吸引法(約40万円)

【保険適用:無】【効果:低】

 

こちらも脇を1㎝程切開して行うタイプの手術なので、傷はかなり目立ちにくいといえます。

 

こちらの超音波吸引法は、名前の通り超音波の熱で汗腺を焼く治療法です。

 

ただし最近では、

 

「組織内水腫の合併症の報告や超音波による熱が皮膚自体にダメージを与えるなど、通常の手術に比べて傷が残りやすい」

※参考:城本クリニックホームページ

 

とされ、あまりお勧めできない治療法のひとつです。

 

 

ワキガ手術は最終手段?

 

ワキガ 手術

 

いかがでしたか。

 

●効果の高いワキガ手術にはなかなか大きな傷が残るというリスクがある

 

●傷の少ない手術は再発や効果が低いというリスクがある

 

ということが分かっていただけたと思います。

 

お子さんのワキガ治療の場合、「手術は一つの選択肢」ということをとどめておいてほしいと思います。

 

そしてお子さんの臭いをケアしようと思えば、例えば食事やボディソープ、デオドラントクリームなどでケアする方法もあります。

≫≫子供が臭い!もしかしてワキガ?できる臭い対策を6つご紹介します

 

そして上記のような「ワキガ手術」の内容、そして皮膚科の医師に受けたアドバイスから、私の娘のワキガ体質改善には「手術は最終手段」という結論に至りました。

 

ちなみにうちの娘は、食事の改善、殺菌・制汗効果のある薬用のボディソープとデオドラントクリームで、ほとんど気にならないくらいまでワキガ臭が改善されましたよ^^

 

≫≫うちの娘がワキガを克服したデオドラントアイテムの感想

 

もちろん、これまで色々試してみても、あまり効果を感じられない、という場合は手術を選択することも前向きな決断と言えます。

 

重度にニオイが気になる場合、手術で汗腺を切除することはとても有効な手段です。

 

でもそこにまだ至っていないのであれば、まずは自宅でできること、お子さんの大事な体を切開しなくても済む方法を試してもらえればと思います。

 

 

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